岐阜商工会議所の概要

平成24年 年頭所感

岐阜商工会議所 会頭 堀江 博海

皆様には、平成24年の新春を健やかにお迎えのことと心よりお祝い申し上げます。
政府の政策効果に期待
昨年わが国におきましては、3月に発生した東日本大震災により未曽有の被害がもたらされました。 その影響は経済全体に波及し、景気の落ち込みが見られたものの、供給体制の復旧による生産活動の回復を背景に、景気は持ち直しに転じております。
本年につきましては、電力供給の制約や原発災害の影響に加え、欧州の財政問題等を背景とした海外経済の減速や長期化する円高による景気の下振れが懸念されるものの、政府の政策効果により景気の回復基調が持続することを期待しています。
岐阜市の強みを活かす
さてわが国は、東日本大震災からの復旧・復興に加えて、人口減少・少子高齢化への対応など多くの課題に直面しており、今まさに、将来の日本の在り方を左右する転換点の真っただ中にあります。
また、地域社会におきましても、地域の強みを活かした自立的・持続的な経済成長の実現、さらには地域独自の歴史と文化を活かした地域の創造が求められており、今後の隆盛・発展をかけた重要な局面を迎えています。
こうした中、まちづくりに関しましては、公共交通機関の結節点や医療機関の集積という岐阜市の強みを活かしつつ、安心して暮らしやすい「まち」を創造していきたいと考えております。
県内外会議所と連携強化
地域経済の活性化に向け、地域の産業・雇用・消費を支える中小企業の成長は不可欠であり、中小企業支援施策の充実を図るべく、県内外の会議所や関係機関との連携に注力して参ります。
とりわけ、東海地方における経済活動の中心である名古屋地域の活力を取り込むべく、名古屋商工会議所との連携を一層強化し、マッチングフェアの共同開催や東海地方最大の異業種交流展示会であるメッセナゴヤへの 会員事業所の積極的な参加を通じて、新たなビジネスチャンスを創出していきたいと考えております。
また、観光面におきましては、岐阜県を代表する「長良川鵜飼」をはじめとし、昨年国史跡に指定された「岐阜城跡」、岐阜県の明日の宝ものに認定されています「川原町界隈」の観光資源に磨きをかけつつ、 相互の連携を深め川原町一帯の魅力向上をはかることにより、県内はもとより名古屋地域からの観光客増加を目ざしていく所存です。
こうした他地域との連携推進や観光入込客数の増加を図る上において、広域からのアクセスを容易とする道路整備は不可欠であります。 東海環状自動車道西回りルートの一日も早い供用、名古屋との連携強化を図る国道22号線の2階建による名岐道路の建設促進など、地域が真に必要とする道路整備が滞ることの無いよう要望活動を展開して参ります。
皆様方のご健勝とご繁栄を祈念いたしますとともに、引き続きご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。